2019年5月、令和がスタートして新しい時代へ突入しました。
振りかえってみると、平成は多くの自然災害に見舞われました。
大きな地震も幾度となく起こりました。
また、2010年以降は大雨などによる土砂災害や、集中豪雨による冠水、家屋倒壊などの甚大な被害も多数ありました。
参考:平成に発生した自然災害
このような災害の多発、被害の程度によって損害保険料率算出機構は、2019年10月に火災保険料の参考純率※1を5.5%値上げする見込みです。
なお地震保険は、2019年1月にすでに値上げ改定済となっています。
※1参考純率:各損害保険会社が純保険料率(実際に保険料の支払いに充てられる部分)を算出する際の参考率のこと。
実際の支払う保険料が5.5%上がるわけではないですが、多少なりとも保険料が上がると予想されます。
そのため、火災保険に加入する時に長期一括払いを選ぶ方も多くいます。
長期一括払いの場合、最長で10年一括払いで加入することができます。
費用については建物の構造によっても異なります。
耐火性が低いものは保険料も高くなり、耐火性の高いものは保険料が割安になります。
特に一戸建てや木造アパートなどは、保険料も高額になりますので十分注意が必要です。
参考までに、一般的な火災保険のプランでは火災だけでなく、さまざまな自然災害の被害に対応しています。
一般的な火災保険の場合、火災はもちろん、自然災害(風災、雹災、水害)飛来物による破損、個人賠償等も含まれます。
また近年の保険金支払い状況を見てみると、火災保険等の人的災害よりも風災、雹災、雪災、水災などの自然災害の支払いが多くなっています。
令和時代は、災害が起こらないことを願いつつも「備えあれば憂いなし」で臨みたいところです。
リスク管理は、しっかりと行うことをお勧めします。
平成に発生した自然災害
発生年月 | 名称 |
---|---|
1989年7月 | 平成元年台風第13号 |
1989年11月 | 三陸沖北部地震 |
1991年6月 | 雲仙普賢岳火砕流 |
1991年9月 | 平成3年台風19号(りんご台風) |
1993年1月 | 釧路沖地震 |
1993年7月 | 北海道南西沖地震 |
1994年7月 | 1994年猛暑 |
1994年10月 | 北海道東方沖地震 |
1994年12月 | 三陸はるか沖地震 |
1995年1月 | 兵庫県南部地震(阪神淡路大震災) |
2000年7月 | 三宅島噴火 |
2000年10月 | 鳥取県西部地震 |
2001年3月 | 芸予地震 |
2003年9月 | 十勝沖地震(2003年) |
2004年10月 | 新潟県中越地震 |
2005年3月 | 福岡県西方沖地震 |
2005年9月 | 平成17年台風14号 |
2006年1月 | 平成18年豪雪 |
2007年3月 | 能登半島地震 |
2007年5月 | 2007年の猛暑 |
2007年7月 | 新潟県中越沖地震 |
2008年5月 | 平成20年茨城県沖地震 |
2008年6月 | 岩手・宮城内陸地震 |
2008年7月 | 岩手県沿岸北部地震 |
2009年8月 | 駿河湾地震 |
2010年7月 | 2010年猛暑 |
2010年12月 | 平成23年豪雪 |
2011年1月 | 新燃岳噴火 |
2011年3月 | 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災) |
2011年3月 | 長野県北部地震(栄村大震災) |
2011年4月 | 福島県浜通り地震 |
2011年9月 | 平成23年台風12号 |
2013年7月 | 2013年猛暑 |
2013年10月 | 平成25年台風26号 |
2014年2月 | 平成26年豪雪 |
2014年8月 | 2014年広島市土砂災害 |
2014年9月 | 2014年御嶽山噴火 |
2016年4月 | 平成28年熊本地震 |
2016年8月 | 台風第7号、第11号、第9号、第10号及び前線による大雨・暴風 |
2018年6月 | 大阪府北部地震 |
2018年6月 | 2018年猛暑 |
2018年6月 | 西日本豪雨 |
2018年9月 | 平成30年台風21号 |
2018年9月 | 平成30年北海道胆振東部地震 |
初出:気象庁