2021年の不動産市場まとめ

コロナ真っ只中のスタートだった2021年ですが、振り返ってみると総じて不動産市場は冷え込むことはありませんでした。

むしろ、東京都心部のマンション市場は活況だったといえます。

東京23区の中古マンションの動向

東京23区の新築ファミリーマンションは平均で億ション越え、中古マンションも引っ張られるように価格が上昇しました。

REINSデータによると、2020年5月以降、20か月連続で平均㎡単価は上昇しています。

一方、中古マンションの成約件数は、前年よりも低い数字でした。

東京都の中古マンション(2020年~2021年)

平均㎡単価
成約件数

これは、条件のよい物件を手放すオーナーが少なく、まだまだ値上がりを期待している市場の表れかと思います。

※公益財団法人 東日本不動産流通機構からのデータの引用またはグラフ化しています。

マンション投資関連について

2021年 中古マンション投資市場

中古マンション投資市場も、どの不動産会社も物件の仕入れ業務がかなり苦戦している、との情報を多く聞きました。

市場の価格が値上がりを続ける中、事業融資系ノンバンクなどが出す融資条件や、物件担保評価が市場に追い付かなくなり、乖離が生じていることで業者も強気な価格で買付をすることが難しくなっています。

オーナーもさらに強気姿勢になり、優良な物件ほど市場に出回らなくなったといえます。中古とはいえ、築10年前後の25㎡の物件が、都心部では軽く3000万円は超えてきています(中には4000万円越えという物件も)。

ここ10年の不動産の相場では考えられないような現象です。

今後、融資銀行も条件を絞ってくると予想されますので、良い物件に巡り合えたらすぐにでも始められる経済的・精神的な準備をしておくことをお勧めします。

2021年 単身者用賃貸市場

東京の単身者用賃貸住宅も、変化がありました。東京は例年、毎年7万人ほどの単身者が転入超過となり、年明け~春先は年間で一番賃貸市場が動く時期です。

しかし2021年はコロナ禍の影響もあり、大学の授業のオンライン化、企業の業務のテレワークが進んだ影響で、学生や法人の需要が多かったエリアが苦戦する傾向がありました。ただし、これは一時的な現象で東京の単身者用賃貸市場は、まだまだ需要は見込める市場です。

実際、2021年も3万人以上が転入超過となっており、人口が減っているわけではありません。大学も徐々に対面授業に戻しているので、来年以降は回復してくるのではないかと予測されます。

総務省統計局:住民基本台帳人口移動報告のデータを基に作成

2022年以降はどうなる?

不動産投資市場はまだまだ活況! 海外からも大人気の「安定の日本の不動産」

東京オリンピック開催前後に、海外投資家が保有している東京の不動産が売り出されて、価格が大幅に下落するのでは? と考えられていました。

コロナ禍でも世界の都市別の不動産投資額ランキングで日本はニューヨークやパリなど世界の人気都市を抜いて2年連続1位を獲得している、世界から見ても日本の不動産は安定していて、まだまだお手頃に買えるという状況です。

初出:不動産も「有事の日本買い」、東京が世界トップに:日経ビジネス電子版

来年以降も東京の不動産市場が落ち着く要素もなく、反対に海外からの資材・設備機器が不足しているのでさらに建築費が上がることが予測されます。

海外からの投資マネー投入と価格を押し上げる数々のファクターがある状況なので、『価格が下がったら買おう』はなかなか期待が出なさそうです。