ウクライナ侵攻によるインフレ。
不動産業界への影響は?

ウクライナ侵攻によるインフレ。不動産業界への影響は?

2022年2月24日、ロシアがウクライナを侵攻してもうすぐ3ヶ月になろうとしています。

連日報道される情報は目を覆いたくなるような内容です。

不安定な世界情勢下でのインフレ

主要穀物の生産量と影響

コロナ禍や戦争で世界情勢が不安定な中、私たちの生活にもインフレの影響が出始めています。

ロシアは石油やガス、金属の主要供給国のひとつです。また、ロシアとウクライナはともに小麦やトウモロコシの主要供給国です。

国際連合食糧農業機関(FAO)による調査では、2020年の小麦の生産量はロシアが3位、ウクライナが8位です。トウモロコシの生産量は、ウクライナが4位、ロシアが9位となっています。

またロシアの輸出規制、ウクライナ情勢の供給懸念も小麦の国際価格の上昇につながっています。

そして最近になって原油や食料価格が高騰しはじめました。ガソリン価格の高騰は年末まで続くのではという予想もされています。

小麦の生産量(2020年)

トウモロコシの生産量(2020年)

初出:国際連合食糧農業機関

身近なインフレの影響

小麦の高騰により、小麦粉から作られるパンだけでなくケーキやお菓子なども値上がりすることになります。

銀座コージーコーナーも4月からケーキや焼き菓子など5~10円値上がりしています。

日本は小麦の9割を輸入に頼っています。今後はうどんやラーメン、餃子なども値上がりしそうです。

最近では、ローソンのからあげくんが発売して36年になりますが、初の値上げに踏み切り、216円から10%アップの238円になりました(税込み価格)。

同様にスシローも1984年の創業以来、38年間一皿100円だったのが10月から110円に値上げしています。

手軽なお菓子として有名なうまい棒も42年の歴史のなかで4月から10円から12円に値上げしたとニュースになっていましたね。

日本は今、景気は悪く、給料は上がらないのに物価が上昇するという悪いインフレとなっています。

食材が値上がりすれば、当然のことながら中食も外食産業も同じように価格は上がります。コロナ禍が収まったとしても、外食を頻繁にすることもできないかもしれません。

不動産業界への影響とこれからの資産運用

不動産価格指数の推移を見ると、上昇傾向にあります。一方の家賃は、あまり変化がありません。

不動産の価格は上昇していますが、価値がついたとみなすことができます。また、現物資産なので情勢が大きく変わっても、価値が損なわれることはありません。

不動産価格指数(東京都)

民営家賃(東京23区)

初出:国土交通省、総務省

悪いインフレの時でも不動産投資

コロナ禍の影響で、まだ不安定な収入の方もいると思います。先行きが不安なのは変わってきません。

そんな情勢の中であっても、将来への備えは必要です。とるべき資産運用とは、どのようなものでしょうか? 基本的には、リスクヘッジとして分散投資をするべきです。そのために、まずはインフレに強い不動産投資をおススメします。

悪いインフレの中でも不動産価格は安定しています。

また、不動産投資のリターンである家賃収入も、東京都内に関しては長期的な安定収入として見込めます。

建物が古くなったら家賃は下がるのでは? 入居者が付かないのでは? と心配になると思われますが、東京都内の好立地の物件に関していえば、古くなっても家賃が下がらず、また物件によっては家賃が上がることも少なくありません。

インフレとデフレは、いつ起こるのか予測することは難しいです。

長期の投資である不動産投資であれば、インフレ時には物件価格が上がり、デフレの場合も安定した家賃収入を得ることが出来ます。

インフレにもデフレにも負けない資産運用を選びましょう。

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