「そういえば、こんな不動産会社がありました……」

と、個別相談の後にポツポツと話し始めた鈴木さん。

まだ不動産投資を検討し始めた頃に出会った、不動産会社の担当営業についてでした。

不動産投資を思い立って、積極的に動いていました

結婚して子どもが産まれて、「家族への責任」が出てきました。

今、自分に何かあったらどうしよう。

妻が小さい子どもを抱えて働くのは、とてもじゃないが難しい。

また無事に定年退職を迎えた後、長い老後を自立して暮らしていくには、どうすればいいのか。

考えれば考えるほど、悩みは尽きませんでした。

家族が増えましたのイメージ

今のうちから準備しておこうと調べてみると、毎月家賃が入る不動産投資が自分には合っていると思いました。

とはいえ未経験なので、どんな不動産を購入したら良いのか見当もつかないので、資料を一括請求できるサイトから不動産投資の情報を集めることにしました。

そして資料請求の申し込みをして1時間も経たないうちに、不動産会社から電話連絡が来たのはさすがに驚きました。

直接会って、物件の提案を含めた話をしたいと言ってきましたが、初心者なので資料を見てから考えたいと伝えました。

すると、不動産投資について軽くレクチャーもしますという返事がきました。

折角の機会だし、知識を得るためにも話を聞いてみようと思って、会うことにしました。

それから10社以上の不動産会社に会って提案を受けるうちに、だんだんと知識が蓄えられてきました。

それまでは新築と中古の違いは理解できても、1棟と区分について分かりませんでした。

しかし自分には1棟の融資を受けることは厳しそうだということが理解できるようになりました。

また、新築区分マンションと中古区分マンションの違いも知ることができました。

ある程度、不動産を購入する方針がまとまってきたので、数社ほど不動産会社に積極的に会っていました。

そして、その不動産会社に会ったのです。

熱心な投資物件の提案をうけましたが……

待ち合わせ場所には、何度か会ったことのある担当者とその直属の上司という人が来ていました。

熱心な営業のイメージ

貰った名刺を見ると、肩書が課長だったので、
「もしかしたら、こちらの希望にピッタリかそれ以上の物件を紹介してくれるかもしれない」
と少し期待していました。

話が始まると、主に上司と思われる営業担当から提案を受けました。

熱のこもった話を聞いているうちに、段々と雲行きが怪しくなってきました。

東京23区内と伝えてあったのに、提案されたのは千葉県にある物件でした。

とはいえ、千葉県でも東京に近い場所が意外と良いかもしれないと思い、そのまま聞き続けました。

しかし、次に出てきたのが聞きなれない駅名と場所でした。

さすがに話が違いすぎると思い、そのことを指摘すると、
「高利回りが……、価格が……」
と言ってきて、さらに
「実は掘り出し物なので、まだ他のお客さんには紹介していない。できれば今日中に決めてほしい」
とも言ってきました。

「こちらの要望を聞かずに、そちらの都合を押し付けられても困る」

と二人に伝えると、なぜか担当営業がどこかに電話をかけました。

しばらく様子をうかがっていると、
「営業部長が鈴木さんと話したいと言っています」
と担当営業の携帯電話を差し出されました。

何の用かと電話に出てみると、初めて話す営業部長という人に
「今、社内で鈴木さんのためにお値引きの稟議を回しています。これで断ったら大変なことになります」
と言われました。

物件を購入するとも言っていない、値引きしてほしいとも言っていないのに、勝手に稟議をあげて断ったら大変なことになると言われても、迷惑でしかありません。

ここで迷惑であると強く言おうかと一瞬思いましたが、これ以上関わり合うのは無駄と考えて、丁寧にお断りしてからそのまま帰りました。

断っても断っても、まだ……

帰宅後、どっと疲れが出てきたので、家族との会話もほどほどに切り上げ、早めに休もうかと思った矢先に、先ほどの営業部長から電話がかかってきました。

夜中の電話営業のイメージ

仕方なく話を聞いてみると、提案された物件を勧めてきました。

「あなただけ特別です」

「他のお客様からも引き合いが来ている」

「今後、こんな良い物件は出てこない」

など、繰り返し説明をしていました。

家族のための大事な投資なので安易な妥協はせずに、改めて購入の意思がないことを何度も伝えました。

日付が変わる頃になって、ようやく理解してもらいました。

まあ、最後の最後には捨て台詞を言われましたけど……

「それからは本を読んだり、セミナーや展示会に足を運んだりして、視野を広げるようにしました」

長くお付き合いできるパートナー選びが重要です

実際、セミナーに来るお客様の中には、所有されている物件のご相談もあります。

その中でも以前に他社で不愉快な経験したことから、不動産会社に不信感を持たれている方も意外に多くいます。

ごく一部の不誠実な会社によって、ネガティブなイメージを持ってしまうことに心を痛めます。

マンション投資は時間をかけて利益を得る投資です。

そのためにはしっかりとしたパートナー選びが重要です。

自分のマンション投資生活をきちんとサポートしてくれる会社かどうか、見極めるのは難しいと思います。

セミナーや展示会などに参加してみると、それぞれの会社の特徴が分かるのではないでしょうか。