立地と同じくらい大事な築年数
自宅や投資用の物件を購入する際、物件の立地と同じくらい大事になってくるのが築年数です。 築年数によって購入価格も変化します。また購入後の維持費にも影響します。 今回は新築・築浅・築古それぞれの特徴や、メリット・デメリットを説明します。その上で、どの物件がご自身に一番合っているのか、検討する際に参考になればと考えております。
新築物件
まず新築の定義ですが、築1年未満でまだ誰も住んだことのない物件をいいます。よって短期間でも入居があれば、築1年未満でも新築ではなくなります。
新築物件のメリット
最新の設備
セキュリティの充実
綺麗な内装
他には、物件の設備や内容が現在のニーズに合ったものが多いです。そのため長く住みやすく、また投資で購入する場合も入居者が付きやすいという築年数に関する悩みを持たなくて済むことがあります。
新築物件のデメリット
家賃や購入価格が割高
新築物件の場合、同規模の中古物件と比べ価格がかなり割高になります。理由は、施工業者や販売業者の利益が乗せられている場合が多いからです。
内見ができない場合もある
新築物件の場合、建設途中に先行して契約する場合があり、内覧ができないまま間取りや完成予想図のみで契約をするケースも少なくありません。
好立地の物件が少ない
人気のエリアや駅近などの好立地には、既にマンションやビルなどの建物が建っているケースが多いです。建築に向いた土地が少ないので新築の場合、好立地の物件が少なくなる傾向があります。
築浅物件
まず築浅の定義ですが、築浅を表す明確な定義はありません。多いところで築5年~10年、中には築15年くらいまでの物件が築浅と呼ばれるケースもあります。
築浅物件のメリット
価格が安定していて、比較的安価
新築に比べると、広告費や施工業者の利益上乗せがないため比較的安価です。投資用物件の場合、利回りにも好影響を及ぼします。
比較的好立地な物件がある
築浅の場合、新築と比べて駅から近いなど、好立地のものが多いです。投資用物件の場合、利回りが良かったり、売却時にも有利に働きます。
金融機関の融資を受けやすい
自身の属性に加え、物件の収益性も評価されるため、耐用年数がまだ長く、立地も良いものであれば、金融機関から好条件で融資を受けられます。
築浅物件のデメリット
経過年数によっては家賃が下落する
築年の経過で、場合によっては家賃が下落するケースもあります。
経年劣化により修繕費がかかる
こちらも築年が経過すると、修繕箇所や設備の故障が発生し、その分費用がかかる可能性があります。
築古物件
こちらもまず定義から、築古物件は一般的に築30年以上経った物件をいいます。
築古物件のメリット
立地が好立地であるケースが多い
築古の場合、駅周辺が構成される時期に建てられたものも多く、好立地であるケースが非常に多いです。
価格が安い
築古物件の場合、既に物件価格が大幅に下がっているのものもあり、安価に購入することができるというメリットがあります。
投資の場合、高利回りを期待できる
価格の値下がりに対して、家賃の値下がりは下げ止まりがあるのと、好立地であれば家賃も高く取れる場合があり高利回りが期待できます。
築古物件のデメリット
修繕のコストがかかる
築年が古いので、その分劣化もあり、修繕に多額の費用を要するケースも少なくありません。
リフォームが必要になるケースがある
物件によっては、リフォームをしないと時代のニーズに合わず、入居者を確保しづらくなる場合があります。
融資を受けづらい
築古物件は法定耐用年数を超えている場合が多く、そういった物件に融資する金融機関は限られているため、融資が受けづらくなります。 また売却時に築年数による劣化などの理由から買い手が付かない、というケースも考えられます。
自分の方針に合った物件選び
以上が、新築・築浅・築古の特徴とメリット・デメリットになります。 それぞれが違った特徴を持っているので、どれが一番良いというのは、一概には言えません。個人の状況によっても大きく変化するので、ご自身に一番合ったものをご検討されることをおすすめします。